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Windowsでも無料で使えるiWork
ソフトウェア以前に、広告代理店や印刷屋さんに「チラシ作成したいんだけど、なにを買えばいい?」と相談すれば、まず8割がた「Macがいいよ」と返ってくるはずです。
確かに、印刷関連ソフトでは、代名詞的なAdobe社の『イラストレーター』も『PhotoShop』も、もともとがMac専用ソフトで、業界での普及率は90%以上。ほぼ100%と言ってよいほどでした。
(そういう観点から言えば、マイクロソフトのExcelでさえ、元はMac専用ソフトだったんですが)
広告、印刷製作において、Macに一日の長があることは否めません。
しかし、さすがにPCはすでに持っていらっしゃるでしょうから。今さらチラシのためだけに「Macを購入して覚える」というのは抵抗があるでしょう。そこで、WIndowsでも、Macアプリが使えればいいわけです。
前述の『イラストレーター』『PhotoShop』は、Windows95が出た時には、すでに対応しており、今ではWindows版の方が普及しているくらいです。が、これら代表格のソフトウェアは、いかんせんプロ仕様なので、高価ですし、そもそも覚えるのが大変!今から覚えたのでは、チラシの期日には間に合わないでしょう。
もともと、『イラストレーター』も『PhotoShop』も、Mac専用の時でも10万円以上はした高額ソフトでしたから、Macユーザーがみんな使っていた、というわけでもありません。Macには、統合ソフトとしての『iWork』(旧クラリスワークス)という、非常に便利で簡単なソフトウェアがあります。
これが、2015年2月から、クラウドでWindowsでも無料で使えるようになりました。
iCloudベータ版(Windows向けiWorkを利用するにはApple IDの作成が必要です。)
https://beta.icloud.com/
チラシ製作なら、この中の『Pages』というソフトを使えば、どんなにPCに疎い方でも、1日あればできるはずです。Pagesには、豊富なテンプレート群があり、おおよそチラシ作りの元になりそうなものは探せます。
あとは文字、画像部分を入れ替えていけばいいだけ。
配置換え、拡大縮小、簡単です!
ユーザーが多いので、ネット上にヒントがたくさんあるのもいいですね。
※「pages 無料テンプレート」は、個人利用ならば完全無料ですが、商用利用の場合は、要相談になっています。
iWorkは統合ソフトなので、Keynoteというアプリを使えば、さらに凝ったチラシ作りも可能です。
欠点は、もともとアメリカ生まれのため、「縦書き」に対応していないこと。できないこともないのですが、これがけっこう大変。和風のチラシには向きません。
Wordのテンプレートを活用して作る簡単なチラシ作り
イベントチラシ、スケジュール、カレンダーなどの Microsoft Word の無料テンプレート
ほとんどのWindows系パソコンに始めからインストールされているオフィス系ソフトですが、仕事はもちろんプライベートでの文章管理やデータ管理でも便意なソフトです。
こうしたオフィス系ソフトのWordは文章作成だけでなく、チラシやフライヤーなどビジュアル面や見た目を重視したデータの作成も可能です。
Wordはただ文章を上から下、右から左に並べるだけでなく、テキストボックスなどを使って自由自在に配置することが出来ますが、こうした機能を使って見栄えもよいチラシを簡単に作ることが出来ます。
さらにWordがチラシ作成で活用出来る点として、テンプレートの利用が挙げられます。Wordにはポスター発表や原稿用紙設定などデフォルトで様々な機能が付いていますが、その中にチラシやフライヤーのテンプレートを選択することが出来ます。
標準で入っているデータだけでも、飲食店やセミナーチラシなど色々なバリエーションのチラシをテンプレートに沿って作成することが出来るので、パソコンやオフィス系ソフトの操作がある程度出来る方ならば、見よう見まねでも一定レベルのチラシを作ることが出来ます。
チラシにはジャンプ率やグリットデザインなど様々なテクニックや約束事があり、それらを意識せずに作ると見栄えも悪く、視認性も非常に悪いチラシになってしまいます。
しかし、こうしたテンプレートの規格を守って作ると最低限そうした致命的なミスをせずに作ることが出来るので、專門としてチラシ作りをされていない方には非常に心強い存在になります。
しかし、Wordの悪い点としてはやはり本格的なチラシ作りは難しいという点がなにより重要です。もちろんWordでも見た目上違和感の無いチラシが出来るのですが、プロが作るような特殊な文字加工やキラキラとした装飾の入ったチラシを作るならば、画像編集ソフトなど專門のソフトを併用する必要があります。
Windowsに標準インストールされている画像編集ソフトでもちょっとした文字を書き入れるなどは出来ますので、Wordでチラシを作る時にはWord以外のソフトも総動員しながら試して見て下さい。
誰でもプロ並みのデザインが作れるオンラインデザインツールPicky-Pics(ピッキーピックス)
無料でユーザー登録するだけですぐに使えます。Picky-Picsの特徴はとにかく簡単に作れるというところです。画像の作成は基本的にドラックアンドドロップで素材を移動させたら、次に大きさやテキスト入力や色、重ね具合などを調節すれば、あっという間に完成してしまいます。とにかく使える素材が豊富なのですが、あえて言えば人物などは有料になってしまうのが残念です。ですが、風景や図形やフレーム、食べ物などは無料で使うことができます。
ですから、人物などは自分で用意した画像をアップすれば無料で使えるということになります。また、白紙から作成できるものと、あらかじめ用意されたデザインのテンプレートを、自分の好きなようにレイアウトすることもできます。他にも、フォントスタイルが18種類くらいあってその中から自由に選ぶことができます。その上、カラーバリエーションが豊富なのも特徴です。画像はもちろんですが、名刺やはがきなども作れたりします。使う用途によってテンプレートも様々なものが用意されているのでとても便利だと思います。
編集がとにかく簡単!
Picky-Pics は、名刺からポスターまで、誰でもカンタンにプロ並みのデザインを行えるオンラインのデザインツールです。Picky-Pics ライブラリにあるさまざまな無料素材、またお手持ちの画像をアップロードして (写真・イラスト・テキスト・図形・グラフ等) キャンバスにドラッグ&ドロップし、素材の位置や色、大きさを変更して、お好みのデザインを作成することができます。出来上がったデザインは PDF や PNG 形式で書き出すことができます。また、URL を生成して、お友達とデザインを共有することも可能です。
出典:https://picky-pics.com/
無料デザインテンプレート
パワーポイントのチラシテンプレートが無料【アスクル】
パワーポイントのチラシテンプレートを使って簡単にデザインが作成できます。パワーポイントのテンプレート上のダミー写真や名前を差し替えるだけで、誰でもプロのクオリティのデザインが完成してしまいます!テンプレートの使い方もダウンロードされたファイルの中に説明書が入っているので迷いません!完全に無料でチラシ、ポスター、ポストカード、案内書などのテンプレートと、セール、開店案内、施設案内、イベント用など目的にあわせた見やすいデザインが簡単に手に入ります!2015年8月現在テンプレート数は726点!
出典:アスクル
素材・テンプレート集「素材の道具箱」【富士ゼロックス】
販促物やチラシなどを作成するためのテンプレート素材や名刺作成ツール、オフィス内で活用できるポスター、季節の素材などをご用意しております。ダウンロードは無料ですので、ビジネス文書や販売促進などにご活用ください。
出典:富士ゼロックス
スマホで簡単無料フライヤー作成アプリ「Flep」
Flepはスマートフォンでチラシ・フライヤーの作成ができる無料のアプリです。使いやすい点としましてはデザインなどを自ら考える必要がなく、撮影した写真等を利用できる点です。デザインを考えるとなると、どうしても悩んでしまうものですが、撮影した写真を埋め込むだけで利用できる為、難しい知識や考える必要等がありません。レイアウトに関しましても、細かいことは考える必要がなく、Flep側で用意されたレイアウトを選択していくことにより最終的な広告が完成します。
文字の右揃えや左揃えなども可能ですし、文字色の変更や写真に影をつけること等も当然可能です。また作成した作品は印刷することも可能ですし、SNSにそのまま利用してネット上で告知等をすることも可能となっています。チラシ等のデザインとなるとどうしても頭で構想を練ったりしなくてはいけないイメージがありますが、Flepに関しましては本当に感覚的に広告を作ることができます。
また完成した広告が満足いかなくても、すぐに作り直そうと思える手軽さがあります。惜しむらくはグーグルストアでは販売されておらず、Androidでは使用することができません。appleストアのみでの販売ですので、IOSでのみしか使用できない点が唯一残念なところでしょうか。