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捨てられないで済むチラシの工夫・アイデアを教えてください【アイデア5選」】
ポスティングは新聞購読率が劇的に下がった現在においては、個人宅にアプローチできる数少ない媒体です。しかしその一方で、有象無象がポスティングしているので、「あてにならない」「胡散臭い」としてまともに見られていないという現状もあります。その中でも、目に留まって捨てられずに保管してもらうチラシの工夫・アイデアを集めてみましたので参考にしてください。
ふつうのチラシは、『今すぐ買うお客』だけを狙ったものです。ひと知恵加えた、ずっと保管してもらえるようなチラシなら『そのうち買うお客』にもアプローチできるのです。
出典:たのログ@那須
目次
1、子供が笑っている顔をドアップにしたチラシのデザイン
某大手エアコンメーカーの代理店をしていた時期がありまして、何度かチラシ配布をしました。そのチラシは配布後2年を経ってもいまだに保管されている様で、つい先日も問い合わせの電話がかかってきました。(2年前にチラシを配布して以降、人手不足でそれ以降は配布していません)
なぜいまだにチラシを保管してもらっているのか?その理由はこの3つだと考えられます。
1.子供が笑っている顔をドアップにしたチラシのデザインとした。
アイキャッチと言う言葉があるように、人は人の顔に最も反応します。そのチラシには可愛い男の子がただ笑っているだけで、ほとんど文章を入れませんでした。好感度のみを期待したチラシでした。
2.ポストに入れるだけではなく必ず手渡しとした。
特に商店街などは必ず手渡しとし、会話をしました。ここでも「この子可愛いわねえ」などと話が弾み、デザインは効果ありでした。
3.もちろん、それだけでは何のチラシか分かりませんので、メーカーのパンフレットをホチキスでとめて配布しました。
大手の電機メーカーはいくらでもと言っていいぐらいチラシを無償で送ってきますので、遠慮なく使わせて頂きました。これにより滞在期間が大幅に伸びたと考えられます。
2、家族で楽しめるチラシは捨てられにくい
私は子供服のリサイクルショップを経営していたことがあります。チラシ作りをする上ではすぐに捨てられない様に幾つか注意していたことがあります。
1.大きさを考える
チラシの大きさが大きすぎると邪魔なのですぐにたたまれてしまい、中身が見えなくなってしまいます。かと言ってはがき大程度の大きさでは、郵便受けから新聞やDMと一緒に出した時に落とされてしまいます。これを回避する為に、大きさには気を配りました。ベストのサイズはA5で、ポストに収まり易くパッと見で内容が目に入ってきます。
2.クイズやゲームを付けておく
チラシを見て3秒以上視線を集めることができれば、捨てられにくいとされています。そこで3秒以上かかるクイズやゲームを載せました。
一番好評だったのは「間違い探し」です。子供も見て楽しめるのでそのままリビングに置いてくれる人もいました。
3.「このチラシ持参の方は何度でも」にしておく
チラシにクーポンを付けるのはよくあることですが、切り取るタイプだとそこだけカットされて本文は捨てられてしまいがちです。そこで「このチラシ持参の方は何度でも5%オフ」としておくと、お財布の中にたたんで入れておいてくれる様になります。通りがかりに「そうだ、チラシ持ってたんだ」と思い出して立ち寄って下さるお客さんもいました。
3、地域の方と触れ合い、会社の名前を覚えていただくこと
私は個人経営の車関係の仕事に就いていたことがありました。販売から車検など行っていたのですが、いかんせん大手の車会社とは知名度も大きくことなり、販売に至ってはそうそう売れるものではありませんでした。私は整備兼営業もかねていたので、販売や車検の顧客獲得に力を入れることにしました。思いついたことは自社製作のチラシのポスティングでした。
全くのチラシ作り初心者でしたので、出来上がったチラシをいたずらに印刷し、ひたすら配りました。枚数は1000部ほどでしたが、問い合わせの電話は1件もありませんでした。それでもめげずに、車検予約でお得なオイル無料交換券を付けるなど工夫しポスティングをしましたが、やはりこれも効果はありませんでした。
まず、知名度が低いというのが最大の難所であると考えた私は、イベントを行う企画を社長に提案しました。丁度数ヵ月後に近くで物産展などの大きなイベントがあることに目をつけ、私の会社もそのイベントに参加できないか?と問い合わせました。すると、空きブースがあるため許可をいただけ手続きをすませることができたのです。
このチャンスを逃すわけにはいかないと、当時の人気の軽自動車(新車)3台を出展。赤字覚悟で大幅に値下げしての展示。そのイベントにあわせ、着てくれたお子様連れの家族にはその場で写真を撮り、後日オリジナル免許証風カードを送付(会社名も記載のためPR狙いもこめ)することにしました。
また、車検の安さを売りにしたチラシを作成し、着てくれる方全員に渡すため大量印刷しました。イベント当日思っていた以上にお客さんが着てくださり、免許証風カードも大喜びされました。このイベントのお陰で会社名も知っていただけました。
後日、ポスティング用チラシを再度見直し、多少上がった知名度を利用するため、社名をデカデカと載せ、先日のイベントでも大盛況いただけました…と銘打ち、人気車種の写真を大きく載せて配りました。するとイベントなどが功を奏したのでしょうか、問い合わせが30件ほどあり、その中の7件が車検予約、2件が車の販売へと繋がったのです。
私が思うに、まずは漠然とチラシを配ることよりも、地域の方と触れ合い、会社の名前を覚えていただくことで、チラシに興味をもっていただけるのだと思います。多額の宣伝費用を出せる大手とは違った低コストでも十分に効果は期待できます。
4、紹介者の特典、情報を全て載せないと言う事が効果が有り
私は、過去に飲食店、リサイクルショップ、野菜の小売を経験し、現在は自営業の治療院の経理事務をして居ます。どの業種でもチラシ作りには本当に苦労しました。
チラシは1万枚撒いて1人お客さんが来れば良い方だと印刷屋で聞き、これでは率が悪くコストがかかり過ぎるので、何とかコストカットが出来ないか、どうしたらチラシを取り置きしてくれるかを考えました。
チラシの作り方、配布の仕方を色々考え直ぐに捨てられずに「もう一度後で良く見たい」と思って貰う事が大事だと思い、友人宅を何軒か回りました。友人はその日の朝ポスティングされたチラシをテーブルの上で、捨てる物取って置く物に分別しました。取って置く方を見せて貰うと、友人は「このチラシには何時も飴が入って来るから、始めは飴だけ取って捨ててたけど悪いから少し見て、これを必要とする人が居たらこのチラシをあげようと思ってるんだよね。」と話して来れました。
「飴か、やって見ようかな。」と思い直ぐにチラシを1枚ずつ透明のビニールに飴2個と一緒に入れて配布して見ました。幸い街中にチラシを捨てられるのは減りましたが、営業効果は出ませんでした。何度も会議を開き、「まずは話しを聞いて貰いたい、顔の見える営業努力をしよう。」とチラシ作りからもう1度始めました。
見出し、キャッチコピー、文字の数を減らし分かり易く最低限の情報、そして20円をチラシに貼り透明のビニール袋に入れて配布して見ました。何度か配布すると、問い合わせの電話がかかるようになり、1人、2人と地味では有りますが、お客さんが増えて来ました。そんなある日、お客さんが「チラシに割引券が付いてるのが有るけど、あれさあ紹介者にも何か特典が有ると良いよね。」と言われ、次のチラシに早速載せて見ました。
結果的に、20円と紹介者の特典、情報を全て載せないと言う事が効果が有りました。現在はチラシを年に1度配布して、後はお客さんの紹介、口コミで順調に商売して居ます。
5、チラシ自体をクーポンにしたら翌日からサラリーマンが大勢来店
当時は飲食店勤務(新規オープン個人店)アルバイトで入った、居酒屋のお店でやらされたのが近所のポスティングでした。場所も辺鄙な所にあり、お客もまばらでよく場所がわからなくて困ったとも言われる店舗でした。
最初は言われるままに、あちこちのポストへとチラシを入れていきましたが、次のシフトの際はマンションのチラシ廃棄段ボールに捨てられていたので、この仕事はこんなものかと思いました。しかし、クーポンがある場合はそこだけ破って捨ててあるんです。そこでひらめいたのがチラシ自体をクーポンにしてしまうという事をオーナーに言うと、面白いからやってみようとの事で、サイズは小型にして、このチラシを持って来て頂いた方にのみ、串揚げ三本サービスとコップビール一杯無料にしたところ翌日からサラリーマンが大勢来店。
それまではメニューをたくさん載せていましたが、表面には潔くこれが「無料で居酒屋利用できるクーポンです。詳しくは裏面を」とだけ記載し、裏面には内容と、このチラシを持参の方のみと制限をし期間を長めに取ったうえで、一日限定数も決めるとなんと捨てる人が激減。
更にはポスティングをして効果があるエリアの判別にもつながりました。いつの時期にどのチラシをどのエリアにまき、どれだけのリターンがやどんな客層が住む町なのかが、よくわかるようになりました。2週間おきに店の看板メニューを少しだけ無料で提供して、味を覚えてもらいまた来てもらう割引はしない品物のクーポンは、それだけを注文する人は少なく追加がどんどん入る為お店も一気に満員になるようになりました。
元々すべて手作りなので味は負けませんが、人を呼ぶと言うには良い起爆剤になりました。売りのメニューをお通し程度で出す事でまた来てもらえる顧客を獲得する上では、効果があるように実感しました