「もっと良い反応を得られるチラシが作りたい!」そう思ったら、チラシの「色」にこだわってみませんか?心理学の調査では、「色」で人間の心の動き・感じ方が変わることがわかっています。ふと目にした色で無意識にイメージが想起され、おなかが空いたり、元気になることもあるんです。
店舗のサービスや製品に合った「色」を選んでチラシを作成すれば、チラシの効果はもっと上がります。ここでは代表的な7色が与えるイメージについて、わかりやすく解説をしていきましょう。
【赤】
血液の色である赤は、「生命力」を感じさせる色。書かれている内容に対して、活発で情熱的なイメージを与えます。また食欲を湧かせる色としても有名です。梅干しの赤、トマトの赤、ショートケーキのイチゴの赤…「赤」というポイントが入ることで、人は一気に「おいしそう!」という感想を持つのです。
また日本の場合、収支決算時に欠損を赤字で書き入れてきた歴史があるため、「赤=販売側のソン、消費者側側のトク」というイメージも。そのため赤字で書かれた価格は「赤字覚悟=安い」という印象を与えられます。
・飲食店チラシ
・特別セール・特売チラシ
・感謝祭・創業祭チラシ
【青】
青は「落ち着き」「誠実」といったイメージを与えられる色です。特に濃い目の青~群青という色は「規律正しい」「しっかりしている」というイメージがあるため、信頼度が重視されるサービスに向いています。
また海を連想させる色であるため、水関係のサービスにもピッタリです。「青い海+青い空」というイメージから「夏/夏休み」も連想させるので、夏の期間限定製品の使用にも適しています。
・金融系チラシ
・法人向けサービスのちらし
・夏の期間限定フェア・夏のセールチラシ
・水道工事関係のチラシ
・ウォーターサーバーのチラシ
【緑】
人間の目にも刺激が少ない緑は、「落ち着き」「やすらぎ」「穏やかな健康」というイメージを与えます。また植物の葉や樹木の色でもあるため「ナチュラル」「自然派」といった印象も強いです。ただし彩度が上がり蛍光感が強くなると、一気に「人工的/ハイテク」といった印象に切り替わります。
・オーガニックメニューを扱う飲食店チラシ
・木工等のナチュラル系雑貨店チラシ
・マッサージサロンのチラシ
【黄色】
陽の光の色である黄色は「快活」「元気いっぱい」「幸福」といったイメージを与えます。特に赤みがやや強い黄色は子どもから性別を問わずに好まれる色です。またイキイキとした若々しい雰囲気も生み出すため、「新しさ」のアピールにも役立ちます。
・子供向け英語塾のチラシ
・子供服店舗のチラシ
・健康食品のチラシ
・新規開業・リニューアルオープンのチラシ
【オレンジ】
オレンジは夕焼けのような優しい光を想起させ、「暖かさ」「親しみ」「思いやり」等を感じさせます。帰宅時の家に灯るあかりのイメージもあることから「家庭的」「家族」といった印象も強めです。また黄色が強い明るいオレンジは「楽しさ」を感じさせるので、若者向けの製品・サービスにも使用されます。
・ファミリーレストランのチラシ
・賃貸住宅・建売住宅のチラシ
・介護系サービスのチラシ
・動物病院のチラシ
【白】
汚れの無い色である白は、「清潔」「神秘的」「広々としている」といったイメージを与えます。また花嫁のウェディングドレスの色であるため、「結婚」「おめでたい」といった印象も顕著です。紙面の質感がツルツルとしていて輝きがある白である場合には「高級感」もアップできます。
・フレンチレストラン等のハイクラス飲食店のチラシ
・クリニック・個人病院のチラシ
・ユニセックスな雰囲気の美容院チラシ
【ピンク】
唇の色であるピンクは女性ホルモンの分泌を促し、女性を幸せにする色であるとされています。「女性的」「恋愛」「優しさ」「幸せ」「若返る」といったイメージが中心です。なお同じピンクでも青みが強くなるほど、洗練された女性、都会的な女性という印象が強くなります。反対に淡いピンクは女児にも好まれ、少女的・メルヘンチック・ロマンティックといったイメージになります。
・女性メインの美容院チラシ
・エステティックサロンのチラシ
・女性向け健康食品・ドリンク等のチラシ
【おわりに】
色が与えるイメージの違いはいかがでしたか?チラシの地色、最初に目に飛び込んでくるキャッチコピーの字の色、大きく取った画像の色味…このような部分に店舗やサービスのイメージに合ったカラーを使ってみましょう。また適切なカラーを使い分けるには「顧客にどんなイメージを持ってほしいか?」を練り込んでおくことも大切です。