売れるチラシとそうでないチラシ、その差は「コピー」にあります。キャッチコピー、リードコピー、そしてボディコピー。この3つに工夫が凝らしてあるチラシは、それだけで大きな集客力を持つのです。ここでは3つのコピーそれぞれで抑えておきたい法則を解説していきます。
目次
キャッチコピーのテクニック
顧客をチラシに引き付けるためには、キャッチコピーで言葉の技を駆使することが大切です。
サービス・製品の特色に合わせて、テクニックを使い分けてみましょう。
【1】希少性を出す
・S地域にお住まいの方にだけのお知らせです
人間は珍しい物、手に入りにくいものに対して、実際よりも高い価値を感じる心理傾向を持っています。「今だけ」「今日だけ」といった限定性でも「次にはもう手に取れない」と感じ、気持ちがはやるのです。「この時にしか買えない」「次にいつになるかわからない」と思わせる希少性・限定性を謳います。
【2】気軽さをアピールする
・たった1時間でピカピカ!
・T駅徒歩1分!
顧客は面倒さや手間がかかることを嫌います。電話するだけでいい、ネットでワンクリックで済む、時間がかからない… これらの気軽さ・手間の無さをアピールは、大きな効力を発揮してくれるのです。
【3】数字で具体性を示す
・1泊5,980円!あの旅館にも泊まれちゃう
数値や価格を数字で具体的に示されると、顧客は効果や実績を「信頼できる」と感じるもの。「根拠がある」「信頼性がある」と思われ、次のリードコピーに読み進んでくれるのです。
【4】問いかける
・そのシャンプー、いつまで使い続けるの?
問いかけ言葉は顧客がダイレクトで受け止める言葉です。
「知ってた?」と訊かれれば「知らなかった」。
「いつまでやるの?」と訊かれれば「どうだろう…」。
問いかけに対して無意識に反応し、その解決法・解答を知りたくなってリードコピーへと読み進むことになります。
【5】代弁する
・ウソ…こんなに安いってどういうこと?
顧客の声を代弁して発することで、顧客からの共感や、顧客に寄り添った身近な姿勢を感じさせます。
【6】イメージさせる
・もっと触れていたい、艶めくしなやかな髪へ。
視覚的イメージ、触覚的イメージを想起させる言葉を入れて、顧客の五感を動かします。チラシに入れこむ画像と連動した言葉を使うと、より効果的です。
リードコピーのテクニック
キャッチコピーで食いついた顧客を、その後のボディコピーに引きずり込みます。ひとつひとつのリードコピーの内容だけでなく、その順番にも気を遣いましょう。
【1】キャッチコピーの根拠を補う
キャッチコピーで提示した数字や謳い文句がなぜ実現できるのか?どうしてその製品に効果があるのか?客の感じた疑問を解決すべく「具体的根拠」を示していきます。
例:キャッチコピー「1ヶ月でウエスト×センチ!」
リードコピー1)インド4000年の歴史あるアーユルヴェーダ
リードコピー2)「手もみ」だからできるボディラインデザイン
リードコピー3)10年経験ありのベテランのみ在籍
【2】店の特長を列挙する
キャッチコピーだけでは書ききれなかった魅力を順に提示していきます。この場合にも優先順位をどれにするか、よく考えていきましょう。
例えば「景観が良い和カフェ」であれば、最も重視すべきは「景観」、次に「雰囲気(インテリア)」最後に「食事」ということになります。
例:キャッチコピー「緑を見ながら、和のティータイム。」
リードコピー1)江戸からの伝統ある和庭園で、癒やされるひととき。
リードコピー2)ほっこりかわいい。落ち着く古民家スタイル
リードコピー3)舌にも癒やしを。こだわりのオーガニックメニュー
ボディコピーのテクニック
ボディコピーは読み手に合わせて文体やスタイルを変えることが大切です。また製品・サービスのターゲット層に合わせ、以下のような点に配慮します。
【1】男性向けは数値スペック重視
男性向けの商品・サービスでは、ボディコピーでスペックの説明を細かく行ってもOKです。製品の歴史、効用等を数値を細かく入れて説明しましょう。「製品そのもの」に対して強い興味を持つ男性には、この方法が適しています。
【2】女性向けは雰囲気・感触重視
女性向けの商品・サービスでは、「イメージ想起」をさせることが大切です。「ゆったり」「ふわふわ」「ツルツル」といった擬音語・擬態語をうまく使うと、顧客に想像をさせやすくなります。また女性の場合、興味を持つのは「製品・サービスそのもの」よりも「製品・サービスを使った自分」です。シャンプーであれば、シャンプーのスペック説明よりも「髪がイキイキ」となった話を丁寧にすべき、ということになります。
おわりに
コピーライティングのテクニックはいかがでしたか?宣伝文句の書き方ひとつで、顧客の受け取り方は大きく変わってきます。読ませるチラシ、集客に繋げるチラシを作るために、早速今日からコピーにこだわってみましょう。