キャッチコピーの大切さ
チラシのキャッチコピーは非常に重要です。本文にいくら良いことが書いてあったとしても、キャッチコピーが悪ければ読んでもらえません。
たとえば女性向けチラシであっても、子育て中のママに向けたものなのか、それともバリバリ働いているキャリアウーマン向けなのかで違ってくるでしょう。独身で恋愛中の女性向けであれば、そのようなキャッチコピーが必要になります。
キャッチコピーはみんなで!
チラシで重要なのは、会社やお店のアピールポイントを上手に伝えることです。まず何を売りたいのか、どういうサービスを提供したいのかはっきりさせ、そこからキャッチコピーを考えていくことが大切です。
アピールポイントがはっきりしたら、関係者が全員でキャッチコピーを考えるというのがいい方法です。何でもいいから出してみようという提案をしてみましょう。
様々な経験を持つ人の集まりが企業であり、お店です。
コピーを考えるときに重要なのは、とりあえず否定はしないということです。出した途端にダメ出しをされたら誰でもやる気を失います。そうではなく、まずはどんどん出してみるという姿勢で募集してみましょう。
巧いキャッチコピーとは?
チラシで重視されるべきなのは、パッと見た瞬間に目を引きとめることです。チラシ自体は会社やお店から「こういうことをしませんか?」というオファーになりますが、キャッチコピーはそのオファー内容を読んでもらうためのリードにあたります。
リードであるキャッチコピーで参考になるのは、通販広告のコピーです。良くあるキャッチコピーに「癒しの空間を作る造園」や「家族ではぐくむ快適リビング」などがありますが、こういったものを認知広告と呼びます。
認知広告は人目を引きません。通販広告には共通した性質があります。たとえば「あなたの足臭ってますよ!」「60歳になったら庭の管理はもう無理だ!」などです。
このキャッチコピーには、まず誰もが会話で使う表現が盛り込まれていることと、もうひとつにはお客さんの悩みを言い当てているということが挙げられます。
人間は、自分が知っており、自分に関係にある話には頭が反応しやすいという性質があります。お客さんに「これは自分のことだ」と思わせると、思わず本文を読んでしまいます。
たとえば造園業を営んでいるなら、町に住んでいる人が庭のことに関して何か悩んでいないかを考えてみましょう。造園ならお任せ、というのではキャッチコピーとして不足です。
夏の照り返しがきついのではないかとか、あちこちを剪定したいが高齢になって無理になっているのではないかなどを考え、それをズバリと言い当てるキャッチコピーをリードに持ってくると効果的です。
チラシのキャッチコピー作成の練習方法
よく商品を知っている人が考えよう
うまいキャッチコピーは、専門のライターでなければ書けないというわけではありません。むしろ、商品のことを良く知っているなり、サービス内容を良く知っている人の方がいいキャッチコピーを思いつける可能性が高いと言えます。
チラシ作成で最も対費用効果が薄いのが、すべてを代理店などに委託することと言われています。商品の内容や提供されるサービスの良さをあまり知らない人がキャッチコピーを考えても、ミスマッチが起きる可能性が高くなるばかりです。キャッチコピーは、できれば商店や会社の責任者自身が考える方がいいと言われています。
有名な「インテル入ってる」はマイクロソフト社の日本支店の支店長が考案したと言われており、今では「Intel Inside」として世界中で使われるようになっています。
アナログな道具の方が良い
キャッチコピーを考えるには、紙と鉛筆がいいと専門家の多くが語っています。自由な発想を生むためには、パソコンよりもアナログな道具の方がいいというのは、脳科学の専門家も指摘していることです。手と指を使うことで脳が活性化されていきます。紙は何も書いてない白い紙がよく、また消しゴムはあえて使わない方がいいとされています。
書いたものについての良い悪いの判断を後回しにして、思いついたものをどんどん書き込むようにします。大切なのは評価を後でするということで、社員たちと一緒にやってみるといいでしょう。
自分が良く知っている商品でありサービスであるものについて、いい点や楽しかった点を書き出していきます。
プロの世界でも「ブレインストーミング」と言って、アイデアを出すための重要なトレーニングと言われています。文章を書く必要もありません。単語を無秩序に羅列するだけで大丈夫です。もうこれ以上は出ないというところまで来たら、改めて書いたものを見直してみましょう。なかにキラリと光るものがあれば、それをキャッチコピーとします。
ブレインストーミング(英: Brainstorming)あるいはブレインストーミング法(BS法)とは、 アレックス・F・オズボーン(英語版)によって考案 … ブレインストーミングとは、集団で アイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法で ある。 ブレインストーミング – Wikipedia