お店の集客率を上げるチラシに絶対必要なものって、何だと思いますか?キレイな画像、素敵なデザイン、大きなフォント…
いえいえ、それだけでは残念ながら集客には繋がりません。大切なのは、お客様の心をつかんで離さない「キャッチコピー」(宣伝文句・煽り文句)です。
チラシ作りで欠かせない3つのコピーは「キャッチコピー」「リードコピー」「ボディコピー」。この3つの違いを知り、コツをしっかり抑えておけば、チラシ効果は驚くほどに変わってきます。ここでは3種類のコピーの意味と、コピー作り方の基礎知識について解説していきましょう。
目次
客を2秒でつかむ『キャッチコピー』
チラシにおけるキャッチコピーは、宣伝の主軸となる部分です。フォントを大きく設定して目立たせ、一番最初にお客様の目に触れさせる言葉となります。
3つのコピーの中で最も力を入れるべきなのは、この「キャッチコピー」。キャッチコピーが魅力的でなければ、お客様はその時点で興味を失ってしまうからです。お客様のチラシ初回チェック時間は、平均すると「2秒~3秒」となっています。この「2秒」で顧客の心を掴み、リードコピー・ボディコピーを読ませなくてはなりません。
キャッチコピーで絶対必須の3つのコツ
【1】文字数は削ぎ落とす
●OK例「先着100名限定!生ビール100円!」
2秒で人の眼が把握できる文字数には限りがあります。10文字~15文字、3秒でも20文字前後が限界です。これ以上ダラダラとしたコピーを作っても、訴求力の上昇には繋がりません。
情報をそぎ落とし、最も言いたい部分だけを押し出しましょう。「必見」「オトク情報満載」といった具体性の無いアオリは省きます。また「!(エクスクラメーションマーク)」や「?(クエスチョンマーク)」の多用、記号の使いすぎにも要注意です。
【2】テーマを一つに絞り込む
●OK例「築地直送の魚を豪快に!」
お店の人にとって、食事・インテリア・接客の3つのどれもが自信のある部分なのかもしれませんね。しかしテーマが3つもあっては、顧客側の受けるイメージは散漫になります。結局どの魅力も弱く感じて「平凡」という印象を受けるのです。現在もっともアピールしたい部分をひとつだけ、具体的に絞り込みましょう。
【3】感覚的に読ませる
●OK例「手もみが仕上げる理想のウエストライン」
「簡単」という言葉は良いのですが、字面が固くカンタンそうに見えません。また「痩身」という言葉も一般層には理解しづらく、読むのに一瞬考えてしまうことになります。難しく考えなくても読める文字、言葉からすぐにイメージが浮かぶ言葉を選ぶようにしましょう。
読ませる小見出し『リードコピー』
リードコピーとは、チラシの本文における「見出し(小見出し)」のような役割を持つ文章のこと。キャッチコピーで注意を惹かれた顧客の興味をさらに惹きつけ、ボディコピー内容を読ませるように促していきます。
リードコピーの基本的テクニック
【1】文字数は20文字~25文字程度まで!
リードコピーは、キャッチコピーよりはやや長めに設定してもOKです。ただ、短いほうが良いことには変わりがありません。25文字程度に収め、スッキリと仕上げましょう。
【2】キャッチコピーを補う
キャッチコピーで興味を惹かれた顧客に、その理由や更なる魅力を伝えましょう。
《例》
キャッチコピー「魚の新鮮さに自信あり!」
リードコピー1)築地から朝一番に直送
2)ベテラン料理人の確かな技術
3)旬の魚にこだわったメニュー
【3】ボディコピーの内容を把握させる
リードコピーでは、その後に続くボディコピーの内容の概要がなんとなくわかることが大切。方針がわかっている文章の方が、ボディコピーの理解度もグッと高まります。ただしボディコピーをまったく読まれないのでは、意味がありませんね。「意味はわかるけれど、もっと知りたい!」と思わせることが大切です。概要はわかるけれど観てみたい…と思わせる「映画の予告」を意識してみるのも手ですよ。
ハマらせる本文『ボディコピー』
ボディコピーとは、チラシにおける本文の役割を担う文章のこと。リードコピーひとつに対して、数十文字~100字・200字といった段落でボディコピーを作成します。
ボディコピーの基本テクニック
【1】情報量は抑える
ボディコピーは、上記2つのコピーに比べると文章量が増やせるコピーです。そのため、ついつい長々と宣伝文句を連ねる人が少なくありません。しかし、文章量が多すぎると読み手は疲れてしまうもの。ストレスをかけずに最後まで読み切らせるには、情報量をそぎ落とすことが大切。例えばメニューの紹介ならば、全メニュー列挙よりも「今おすすめのメニュー」4~5つに絞った方が適切です。
【2】段落内でテーマはひとつ
段落内にあれもこれもと話を盛り込みすぎては、印象が散漫になります。リードコピーで定めたテーマ内の話だけをするようにしましょう。話が複数になってしまう場合には、段落を別に儲けてもうひとつリードコピーを作ります。
【3】一文を短くする
「~~ので、」「~~ですから、」「~~ですが、」「~ですし、また~」このような接続詞を繋げて一文を長くすると、読み手の文章の意味把握力が著しく落ちます。ひとつの文は30文字程度に留めるようにしましょう。
おわりに
キャッチコピー・リードコピー・ボディコピーの特徴とコツはいかがでしたか?コピーのテクニックをうまく使うには、自分の店やサービスの特色を掴むことが大切です。まずは「自分の店の何を推したいか」「どこが優れているか」を振り返ってみましょう!